花弁と萼片の区別がつかないとき、それらを合わせて花被片と呼びます。大学のロウバイは花被片がすべて薄黄色で、ソシンロウバイ(素心狼狽)と呼ばれる栽培品種です。
ロウバイのように花弁と萼片の区別がつかない場合、両方をまとめて花被片と呼んでいます。ユリの花も花被片でできています。ロウバイの花被片は外側から螺旋状に並んでいます。このような並び方はモクレンやスイレンの仲間に見られるもので、原始的な植物がしばしばもつ特徴です。
●ロウバイは江戸時代の初期、後水尾天皇(1611〜1629年)の時に、朝鮮半島から渡来した植物です。ロウバイの花被片はちょっと透明がかっていて、ろう細工のような感じです。それで「蝋梅」。でも、ロウバイから、ろうそくのロウは作りません。中国ではロウバイの花やつぼみから蝋梅油を取りますが、これには抗菌作用や抗炎症作用があります。
(東京学芸大学より文章引用)
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